山崎るり子『地球の上でめだまやき』
- 伊藤芳博
- 2020年8月10日
- 読了時間: 1分
待ちに待った山崎るり子さんの詩集が出た。小さい書房刊。旧作もうまく配置しての新詩集だ(なかなかこういう詩集はない)。『雲売りがきたよっ』(思潮社)から8年振りの新作だ(この詩集は本当にいい。詩の物語を書ける詩人はめったにいない)。今回の詩集は、家庭の(母親の)視線からの優しい言葉が現実を刺すと、「かくれていたものが/とろおりと流れ出」し、知らないうちに別の世界へ連れ出される。
小春日和のひるさがり
おばあさんは
固いものを
やわらかくする仕事を
している
まさに山崎さんの詩は、そんな仕事だ。
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